HORI製アケコン『ファイティングエッジ刃』を入手しました!
プロゲーマーsakoさんの使用モデルです。
プロの世界でも通用するアケコンって、どんなものか気になりませんか!?
なので、私が実際に使ってみたレビューをします!
HORI製史上最高性能のこのアケコンが、どんな魅力を持っているのか見ていきましょう。
コレ、めっちゃ良いですよ!
ファイティングエッジ刃のデザイン
一目見て思わず「カッコイイ…。」とつぶやいちゃいました。
スッキリとして、高級感のある見た目をしているんです。
間違いなく、所有欲を満たしてくれる一台ですよ!
ただし、冬は冷たいです。
なぜかというと、天板にアルミニウムが使用されているからなんです。
凍えながら操作することになると、正確な入力ができませんよね?
なので、あらかじめ温めておくなどしておくと良いですよ。
また、手垢が目立ちます。
べたべた触ると、天板が白くくすんだ手垢まみれになるので注意が必要ですね。
ファイティングエッジ刃の操作感
レバー・ボタン共に『HAYABUSAユニット』を使用しています。
これは、HORI製のレバーとボタンのことですよ。
これはただの豆知識ですw
まずは、レバーから説明していきますね。
このレバーは、少し固めの入力感になっています。
『三和よりちょっと固め』といえばわかりやすいでしょうか。
しっかりとした手ごたえで入力することができますよ。
多分皆さん気にされている、ウワサの『斜めが入りにくい』という現象についてです。
先に言っておきます。
そのようなことは全くありません。
確かに、三和レバーと比べて精度が高い入力を必要とされます。
そのわけは、三和レバーは斜めに入力すると、その周りの方向も拾いやすいからなんです。
一方、HAYABUSAレバーは斜めに入力すると、ほぼその方向にしか入力が反映されません。
誤解を恐れずに言うならば、要するにこういうことです。
- 三和レバー=入力補正あり
- HAYABUSAレバー=入力補正なし
下の2枚の画像を見てください。
これは、三和レバーとHORIレバーで『右斜め下』への入力を検証したものです。
それぞれ5回ずつ入力し、正確性を調べました。
画像の左側の矢印が入力精度です。
三和レバー
▲三和レバーは5回中2回他の方向を拾った。
HORIレバー
▲HORIレバーは5回中1回他の方向を拾った。
正確に入力すれば、HAYABUSAレバーでもきちんと斜めに入ります。
HAYABUSAレバーの詳しい評価は、以下の記事をお読みください。
-
-
HAYABUSAレバーをレビュー!斜めに入りにくいか答えます。
続きを見る
ただし、先にも説明した通り、このレバーは正確な入力が求められます。
入力の甘えが一切通用しないため、多少使い手を選ぶレバーとなっています。
「精度に自信のある方」や「精度の良い入力を練習したい方」におすすめできるレバーですよ。
音にも注意が必要です!
「ガコガコ」という音が出ます。
それなりに大きめなので、夜間は自重する必要がありそうですね。
「夜も格ゲーやりたい!」
そう思っている方は『リアルアーケードPro.V サイレントHAYABUSA』を使ってみてください。
音を気にせずプレイに集中できますよ。
-
-
リアルアーケードPro.V サイレントHAYABUSAをレビュー!
続きを見る
HAYABUSAレバーは、ダイレクトな操作感があります。
ガイドに、シャフトが当たっている感覚が伝わってくるんですよね。
どのレバーでもこの感覚はあります。
しかし、これはその感覚が他より大きいんですよ。
この感覚は人によって良し悪しが割れると思いました。
ここからは、ボタンについてです。
このボタンは押しやすいが、多少クセもあるそんな感じですね。
個人的には面白いボタンだと感じました。
柔らかめになっており、楽に入力することができます。
入力すると素直に反応するため、扱いやすいですよ。
ただし、ホールド時はちょっと違います。
ボタンをホールドしていると、反発感を感じるんですよ。
長く押し続けるほど、この反発感が強く感じます。
この感覚により、自然と押す力が強まってしまうでしょう。
入力したときの音は「ペチペチ」と鳴ります。
このボタンは静音ではないため、それなりに音が出ます。
音が気になる方は、静音ボタンも検討してみると良いでしょう。
ひざ置き時の使用感についても触れておきます。
手前の傾斜の角が腕に当たってちょっと気になります。
痛い事はないですが、常に角で腕が支えられている感じですね。
「もうちょっと傾斜を滑らかにしてほしかった。」と感じました。
ファイティングエッジ刃のサイズ
サイズ:約 (W)475mm x (D)285mm x (H)115mm
アケコンとしてはかなり大きめです。
大きさの恩智により、ひざ置き時に窮屈な姿勢にならなくて済みますよ。
ゆとりをもった姿勢で試合に集中できます。
重さは3.5kgと、アケコンの中でも重量級です。
この重さにより、操作していても全くズレることがありません。
抜群の安定感で試合をすることができますよ。
ファイティングエッジ刃の入力遅延
こちらは『物理的遅延』と『内部遅延』の2つの項目から説明をしていきます。
物理的遅延とは、レバーやボタンを入力してから、スイッチが反応するまでの距離。
内部遅延とは、アケコン内部の基盤による遅延を表しています。
物理的遅延
レバーについて。
良い塩梅でセッティングされています。
ストロークが長すぎることがないため、素早い入力が可能ですよ。
内部のスイッチの反応も良いです。
約半分のレバーストロークで入力が反映されます。
レバーに物理的な遅延は感じられません。
ボタンについて。
薄く、ストロークは短めです。
反応が良く、少し押すだけで入力が反映されます。
なので、ボタンの物理的遅延に悩まされることはありません。
▲青が三和ボタン。黒がHORIボタン。
内部遅延
HORIさんは、内部遅延を公表していません。
よって、私が使用した体感の遅延を書きます。
ファイティングエッジ刃は、victrix Pro FSやQanba Obsidianと同等くらいの内部遅延だと思われます。
アケコンの回路や基盤による遅延は、全く気になりません。
ほぼ内部遅延はないといっていいでしょう。
▲超小さい基盤。
ファイティングエッジ刃のカスタマイズ性
6か所のネジを外すことで、アケコン内部にアクセスできます。
▲ネジを外すときは注意!保証のシールをはがすとメーカー保証が切れます。
レバー・ボタン共に三和・セイミツに互換性があり、簡単に交換することができますよ。
HAYABUSAユニットに馴染めない方は、パーツを交換するのも一つの手ですね。
▲レバーを三和製に、ボタンの青いところも三和製に交換してみた。
ファイティングエッジ刃のUI
このアケコンには、いろいろな機能があります。
その機能を紹介していきますね。
トーナメントモード
このボタンは、大会で使用すると便利です。
大会では、PSボタンなどの試合を中断するボタンを押してはいけません。
なぜなら、ペナルティを受けたり、最悪の場合失格となってしまうからです。
どんなに気をつけていても、事故はおこる可能性があります。
そういったことを未然に防いでくれるのが、トーナメントモードです。
トーナメントモードは、以下のボタンの入力を無効化できますよ。
- PSボタン
- OPTIONSボタン
- シェアボタン
このモードを使って、大会で不利にならないようにしましょう。
DP LS RS
レバーが対応する入力を、PS純正コントローラー(DS4)の3つの入力に変更することができます。
変更できるのは以下の3種類です。
- DP=十字キー
- LS=左アナログスティック
- RS=右アナログスティック
格ゲー使用時には、DP or LS に設定しましょう。
ASSIGN
アサイン機能を使えば、ボタンの割り当てを変更することができます。
例を挙げると、
「L1にタッチパッドを割り当てる」
「ボタンに方向キーを割り当てる」
こうしたことが可能になります。
割り当て変更できるボタンは以下の10種類です。
〇 × △ □ L1 L2 L3 R1 R2 R3
ボタンの割り当てを変更することで、トレーニングモードなどでの効率が良くなるでしょう。
誤入力を防止するボタン配置
アケコン天板側に配置されているボタンは、以下の4つです。
- レバー
- ボタン
- PSボタン
- OPTIONS
PSボタン・OPTIONSボタンは、レバー・ボタンから離れた位置に配置されているため、誤入力の心配がありません。
アケコン右側面に配置されているボタンは、以下の6つです。
- TOURNAMENT
- ASSIGN
- DP・LS・RS
- L3
- R3
- SHARE
頻繁に使わない機能がこの位置にあります。
こうした位置に配置することで誤入力を防止しています。
アケコン背面に配置されているのは、1種類のみです。
- タッチパッド
タッチパッドは、トレーニングモードで頻繁に使用します。
背面に配置することで、利便性が向上していますよ。
ファイティングエッジ刃の機能性
このアケコンは便利機能満載です!
その機能を紹介しますね。
アケコン手前にイヤホンジャックがあります。
ヘッドホンを使用するプレイヤーにはうれしい機能ですね。
このイヤホンジャックですが、Victrix Pro FSのイヤホンジャックよりも音質が良く感じられます。
今まで聞こえてこなかった音が、クリアに聞こえてきました。
音質も重視する方は、ファイティングエッジ刃がおすすめです。
ただし、注意点があります。
イヤホンジャックがPCに対応していません。
この点を理解してから買いましょう。
裏面には、大きめのすべり止めがあります。
アケコンの大きさ・重さ・すべり止めにより、ひざ置き操作時も安定した入力が可能となっていますよ。
HORI伝統?のケーブルを収納できるスペースがあります。
これで、ケーブルをアケコン本体に巻かなくて済みますね。
また、収納スペースの蓋に穴が空いています。
そこから必要な分だけ、ケーブルが出せるような仕組みになっています。
もう長いケーブルの管理の必要はありません。
▲見えにくいが、収納の蓋の穴からケーブルが出ている。
ファイティングエッジ刃の価格
ファイティングエッジ刃の価格は、約23,000円です。
HORI製アケコンの中で最高性能となりますので、価格はそれなりにします。
しかし、考えてみてください。
プロ選手と同じ性能のアケコンが、この価格で手に入るのです。
- 勝ちにこだわる方
- アケコン選びに失敗したくない方
こういった方に、ファイティングエッジ刃はおすすめですよ!
総評:勝つために生まれてきた刃
ファイティングエッジ刃は、アケコンの中でも最上位クラスに入ります。
その性能は、競技使用を前提に作られています。
「オンライン対戦で勝ちたい。」
「大会に出場し、勝利をつかみたい。」
こういった方には、ファイティングエッジ刃がおすすめです。
このアケコンで、ライバルとの差をひらき勝利に近づきましょう!
